2010年11月25日木曜日

IBM、あらゆる業界に通用する顧客分析テンプレート提供

 日本IBMは4月13日、データウェアハウス(DWH)専用アプライアンス製品「IBM Smart Analytics System 5600/5600S」と「Smart Analytics System 9600」を発表した。5600/5600Sは同日より出荷開始となる。価格は、Smart Analytics System 5600が容量12テラバイトの場合で7710万円から。


 IBMは2009年9月にUNIXベースのDWHアプライアンス「IBM Smart Analytics Systems 7600」をリリース。今回発表された5600シリーズはIAサーバ「IBM System X」ベースのシステムで、7600シリーズの下に位置する入門モデル。今後リリースされる予定の9600シリーズは、同社のメインフレーム「IBM System Z」がベースとなっており、高セキュリティやゼロダウンタイムなどを目指す最上位モデルとなる。
 日本IBM ソフトウェア事業 インフォメーション?マネジメント & BA事業部 理事 事業部長 下垣典弘氏は、「2009年9月にSmart Analytics Systemsの提供を開始したが、規模的に大企業が中心になっていた。今回、エントリモデルとハイエンドモデルを用意したことで、全方位の業界とあらゆる企業規模にSmart Analytics Systemsを提供できる準備ができた」と説明した。
 Smart Analytics Systemシリーズはデータウェアハウス専用のアプライアンス製品で、データウェアハウス構築に必要なミドルウェアやサーバ、ストレージをすべて含み導入期間が短いのが特徴。ハードウェアは同社の「IBM PowerSystems」「IBM System X」「IBM System Z」を採用し、ソフトウェアには「InfoSphere Warehouse」「Cognos」「Tivoli」などを組み合わせて搭載する。


 5600シリーズは、IAサーバ「IBM System X」をベースに構築されており、Tivoli System Automation機能を統合したことで運用管理も改善した。また、オプションのストレージとして640ギガバイトのSSDを搭載した「Smart Analytics System 5600S」を用意。5600SはSSDを採用したことで、サーバとストレージ間のデータ転送帯域が5600と比較して約2倍になるという。
 また、IBMではよりDWHを導入しやすくするため、顧客の収益性、年齢、購入アイテムといった顧客情報の基本となるデータモデルをあらかじめ設定しているソフトウェア「IBM InfoSphere Warehouse Pack for Customer Insight」(IWPCI)の提供を開始する。IWPCIは、顧客分析に必要なデータフェアハウス設計を構成?最適化して提供するもので、具体的には「データマートのディメンション定義を含む物理データモデル」「Cognosのサンプルレポート」「InfoSphere Information Serverで直接利用できるメタデータ」などを提供する。
 下垣氏は、「BIで最も重要なことは、“商売に効果を出すこと”だ。現状、多くの企業ではBIツールを使いこなしているのは一部の分析担当者だけであることが多い。従って、この最も基本となる“商売に効果を出すこと”を実現できているBIは少ない。当社はその点を改善すべく、500社以上のユーザーへの導入経験、ノウハウを反映したデータモデルやテンプレートを用意した。販売戦略では、ビジネス分析やビジネス最適化を支援する組織『Business Analytics and Optimization』と連携し、営業体制を強化した。また、2010年度中にパートナーセッションなどを順次開催し、パートナー制度も7月以降展開していく」と語り、今後の方針を示した。

引用元:ロハン(新生R.O.H.A.N) 専門サイト

2010年11月1日月曜日

山田養蜂場の新たな挑戦?店舗目をオープン

 みつばち産品の製造?販売を行う山田養蜂場が、全国で5店舗目となる同社直営店舗を9月21日にアトレ吉祥寺にオープンした。初日は、当初の予想を上回る約300人の来客があり、滑り出しは好調のようだ。

 通信販売による商品の販売をメインに行ってきた同社は、全国の通販顧客より訪問可能な近隣への店舗設置の要望が多かったことに加え、実際に商品を手に取ってもらいたいという思いから、2001年に同社敷地内に、2006年には岡山一番街に直営店をオープン。その後も、2007年に東京、大阪と立て続けに直営店を構えてきた。そして、今回新たな店舗展開の第一歩として、東京?アトレ吉祥寺に「山田養蜂場 ?リトルビーハウス? アトレ吉祥寺店」をオープンさせることとなった。

 アトレ吉祥寺店では、30代女性を中心に幅広い世代が利用しやすいよう、自然な素材でできた商品を提案し、立ち寄りやすさを重視。「Natural」「Baulty」「Healing」をコンセプトに、養蜂家の使用する道具なども店内に配置し、癒しの空間を演出している。販売する商品は、通信販売されているアイテムを持ち帰りやすいサイズにリニューアルし、蜂蜜関係が40%、化粧品が40%、健康食品20%をラインナップする。最大の特徴は、同社で初めて実施予定の、蜂蜜を使用したロールケーキやフィナンシェ、ダックワーズ、クッキーといったテイクアウト用スイーツの開発だ。9月末現在は開発中だが、同店舗で好評であればいずれ通信販売や他店舗でも取り扱いも検討していくという。

 また、栗のはちみつや、ラズベリーのはちみつなど、大量に販売することが不可能な稀少なはちみつを店舗限定で取り扱ったり、5%ポイントカードを導入することで、通信販売との差別化を図るなど、これまでオープンしてきた4店舗とは異なる新しいスタイルの店舗として、トライアル的な要素が強くなっている。他にも様々な新しい取り組みが計画されているということで、同店舗は今後の同社の店舗展開を占うという意味において大きな役割を担っていると言える。

 同社は、今回再び都心部へ出店したことで、集客率が上がることを期待し、半年で約20,000人の来客を見込んでいるという。今回の新店舗オープンを期に、顧客管理、店舗運営のノウハウ蓄積や、商品開発のマーケティングを徹底し、将来的な多店舗展開に向けた礎を作り上げ、2012年度末には総店舗数50店舗を目指す構えだ。(編集担当:山下紗季)

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引用元:ロハン(新生R.O.H.A.N) 専門サイト